ベトナムで、革靴が壊れたら、どうしますか?
ベトナムの悪路(私が住んでいた周辺は比較的きれい)のせいで、今まで経験したことのない、革靴の壊れよう・・・
ちょっとした段差で引っかかったときに、本体とかかとが分離しました。
さあ、困ったぞ。
日本であれば、駅や街中に、必ず靴の修理屋さんがあるのだが、ここはベトナム、ホーチミン。そうだ、会社のローカルの社員に、ベトナムでは、どこで靴を修理するのか聞いてみることにしました。
すると、彼らから驚くべき答えが。
「靴の修理屋さんは、路上にいない?」
インターネットでも調べてみると、私が住んでいたレタントン周辺にも、路上で靴の修理をおこなっている人がいるらしい。
きちっと修理してくれます
せっかく、ベトナムに住んでいるのだから、路上で靴を修理するのも悪くない。意を決して、翌日、路上の修理屋さんを尋ねてみることに。
場所は、レタントン通り沿いのサブウェイ隣の路地。
少し入ったところで、前掛けをして靴を修理しているようなおじさん、いやお兄さん。
英語通じるか、ものすごく不安(英語も満足に話せませんが)ニコニコしながら、シンチャオって声をかけます。
かかとが分離した革靴を見せながら、リペアープリーズと話しかけると、
理解してくれたようで、修理をしてくれることになりました。背もたれがない、会社のいすのようなものを出してきて、座ってくださいの素振りをしているので、遠慮なく腰掛けて、作業を見守ることに。
まずは、もともと刺さっていた、かかとを固定していた釘のようなものを取り除き始めました。起用に手馴れた手つきで釘を取り除くと、かかとに接着剤のような液体をぬって、本体に固定します。最後に、再度かかとに釘を打ち付けて、しっかりと固定し、完成です。
作業時間は、10分程度。
いすに腰掛けながら、作業や修理屋さんが飼っている小鳥を見つめているうちに、あっという間に終わった印象です。
D21 地球の歩き方 ベトナム 2016~2017 (地球の歩き方D21)
破格の値段に驚き
ハウマッチ?
どきどきしながら尋ねると、指でピースのサイン。
20万ドンか、安いなと思いながら、お金を手渡すと、首を横にふって受け取りません。
えっ?まさか、200万ドン。これはやられたなーなんて思っていると、
私の財布の中の1万ドンを指差しています。
なんと、2万ドン(約100円)
D21 地球の歩き方 ベトナム 2016~2017 (地球の歩き方D21)
良心的を飛び越えて、破格の安さです。20万ドンを渡したときに黙って受け取ることもできたと思いますが、正規の料金しか受け取らなかった彼のプライドに脱帽です。
ちなみに、修理して、半年以上たった今でも、革靴は壊れることなく、元気に働いてくれています。